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 2026.04.01

【2026年】ドローンの資格を取った後にやるべきこと|現場9年のプロが解説【ラジオ解説あり】 

こんにちは。ドローンスクール東京立川校代表の神崎です。

「ドローンの資格を取ったけど、この先どうすればいいんだろう?」
そんな不安を感じていませんか。

結論から言えば、ドローンの資格は「ゴール」ではなく「スタートライン」です。資格を取っただけでは仕事にはつながりません。大切なのは、資格取得後にどんな行動を取るかです。

実際、ドローン市場は2028年度に9,340億円規模に達すると予測されており、成長産業であることは間違いありません。しかし、資格保有者が増える一方で「資格を取ったのに仕事がない」という声も少なくないのが現状です。

この記事では、ドローンスクールを9年間運営し、1,400名以上の資格取得をサポートしてきたプロの視点から、資格取得後にやるべきことを具体的に解説します。ラジオで語られた現場のリアルな声も交えながら、あなたの次の一歩を一緒に考えていきましょう。

ドローンの資格を取っただけでは仕事にならない|知っておくべき現実

資格取得=即戦力ではない理由

ドローンの国家資格(二等無人航空機操縦士)を取得すると、一部の飛行許可申請が免除されるなどのメリットがあります。しかし、資格があるだけで仕事が舞い込んでくるわけではありません

その理由は明確です。ドローンの操縦技術はあくまで「手段」であり、実際の仕事ではドローンを使って何ができるかが問われるからです。

たとえば、建物の外壁をドローンで撮影できたとしても、その映像から「どこに異常があるか」を判断するには建築の知識が必要です。農地を空撮できても、農薬散布の適切なタイミングや量を判断するには農業の知識が欠かせません。

つまり、ドローンの操縦スキル+専門分野の知識が組み合わさって初めて、仕事として成立するのです。

「ドローンがあれば全部わかる」という危険な誤解

私自身のことを振り返っても、資格を取った人たちの間で広まっていた風潮に、建築のプロとして強い危機感を覚えました。

「ドローンの資格を取った人たちが、これでもう建築の方がやってる調査とかしなくても済むようになりますとか、結構良い話をみんなが周りがするんですよ。これ危ないなと思ったんです」
── 地上から見えない外壁ラジオ「ドローンで資格を取ったあと、まず何をやるべきか」より

建物は「生き物」のように変化するものであり、表面の温度変化だけですべてを判断することはできません。建築の知識があって初めて、ドローンで得たデータを正しく読み解けるのです。

「建築って建物は人間と一緒で生き物なんで、変わるんですよ。いろんな顔を持ってるんで、それを知ってるのは建築の知識、見識があるからわかるわけであって」
── 地上から見えない外壁ラジオ「ドローンで資格を取ったあと、まず何をやるべきか」より

この話は外壁調査に限りません。どの分野でも、ドローンの操縦技術だけでは不十分であり、その分野ならではの専門知識を身につけることが不可欠です。

ドローンの資格を取った後にやるべきこと5つ

資格取得後に「何をすればいいかわからない」という状態から抜け出すために、具体的な5つのアクションを紹介します。

1. 自分の強みと掛け合わせる「専門分野」を決める

資格取得後にまずやるべきことは、ドローンと掛け合わせる専門分野を決めることです。

ドローンの操縦だけができる人材は、今後ますます増えていきます。差別化のカギは「ドローン+何か」の組み合わせにあります。

あなたの強み・経験

掛け合わせの例

建築・建設業の経験

外壁調査・インフラ点検

農業の知識

農薬散布・生育管理

映像制作・カメラの技術

空撮・プロモーション映像

測量・土木の経験

i-Construction対応の3D測量

IT・プログラミング

ドローン制御システムの開発

私自身も、もともとロープアクセスで外壁の打診調査を行う建築のプロでした。その知識・経験とドローンを掛け合わせたからこそ、年間140〜150棟の外壁調査を手がけるビジネスに発展しています。

すでに何らかの業界経験がある方は、その経験こそが最大の武器です。ドローンはあくまでツールであり、あなたの専門性を拡張する手段として活用するのが成功の近道です。

2. 小さくても「実績」をつくる

専門分野が決まったら、次は実績づくりに取りかかりましょう。

実績がないと仕事は得られません。しかし仕事がないと実績はつくれない――この「鶏と卵」の問題を打破するには、以下の方法が有効です。

  • SNSで飛行動画・写真を発信する: YouTube、X(旧Twitter)、Instagramなどで撮影した映像を公開し、ポートフォリオとして活用する

  • 知人・友人の依頼を受ける: 不動産の撮影、イベントの空撮など、身近な案件から実績を積む

  • クラウドソーシングを活用する: ランサーズやクラウドワークスでドローン撮影の案件を探す

  • スクールの卒業生コミュニティを活用する: 先輩の現場に同行させてもらうなど、学びながら実績を得る

最初は無料や低単価の案件でも構いません。1件の実績が次の仕事を呼ぶという好循環をつくることが大切です。

3. 飛行許可申請(DIPS)の手続きを理解する

ドローンの資格を取った後、実際に飛行させるには飛行許可申請が必要なケースがあります。

国土交通省が運用するDIPS(ドローン情報基盤システム)を通じて、オンラインで申請が可能です。二等以上の国家資格を持っていれば一部の申請が免除されますが、飛行場所や飛行方法によっては個別の許可が必要になります。

申請が必要な主なケース

  • 人口集中地区(DID地区)での飛行

  • 夜間飛行

  • 目視外飛行

  • 人や物件から30m未満の飛行

  • イベント上空での飛行

申請方法に不安がある場合は、卒業したドローンスクールに相談するのも一つの方法です。多くのスクールが卒業後のサポートとして申請相談を受け付けています。

4. 需要の高い分野を見極めて狙う

ドローンの仕事には需要の波があります。今、特に需要が高い分野を知っておくことで、効率よく仕事につなげられます。

分野

需要の背景

将来性

外壁調査・点検

建築基準法12条の義務化、2022年のドローン調査正式認定

高い

測量・土木

i-Constructionの推進、人手不足

高い

農業(農薬散布)

高齢化・人手不足、スマート農業の普及

高い

空撮・映像制作

不動産、観光、イベント需要の拡大

中〜高

物流

過疎地・離島への配送実証が進行中

成長途上

特に外壁調査・点検は、建築基準法12条に基づく定期報告制度によって法的な需要が担保されている分野です。2022年の告示改正でドローンによる赤外線調査が全面打診の代替手段として正式認定され、今後さらに市場が拡大する見込みです。

5. 信頼できるつながりを持つ

ドローン業界で仕事を得るうえで、人とのつながりは見過ごせない要素です。

正直なところ、ドローンスクールを開校して最初の5年間は苦戦の連続でした。
状況が変わったきっかけは「人との出会い」だったんです。

「5年目の時にその出会いが急速に動き始めて、一気に僕を助けてくれる方が増えたんですよね。そこからホームページを回収して、もう1回お金のかけ方を変えて、メンバーも変えて」
── 地上から見えない外壁ラジオ「ドローンで資格を取ったあと、まず何をやるべきか」より

これは個人でドローンの仕事を始める場合も同じです。信頼できる仲間やメンターがいるかどうかで、成長のスピードは大きく変わります。

つながりをつくる方法

  • 卒業したスクールのOB・OGコミュニティに参加する

  • ドローン関連のイベントや展示会に足を運ぶ

  • SNSで同業者と情報交換する

  • 地域の建設会社や測量会社に直接営業する

ドローンの資格を活かせる仕事の具体例

資格取得後にどんな仕事があるのか、代表的な分野を紹介します。

外壁調査・インフラ点検

建物の外壁やインフラ設備をドローンで撮影し、劣化や異常を発見する仕事です。赤外線カメラを搭載したドローンで温度分布を撮影し、タイルの浮きやひび割れを検出します。

建築基準法12条の定期報告制度により、一定規模以上の建物では外壁点検が法的に義務付けられています。従来は足場を組んでの打診調査が主流でしたが、ドローン調査であれば足場代がゼロ最短半日で撮影完了というメリットがあり、急速に普及しています。

この分野で活躍するには、ドローンの操縦技術に加えて建築に関する知識が求められます。

測量・土木

ドローンで上空から撮影したデータをもとに、3Dモデルやオルソ画像を作成する仕事です。国土交通省が推進するi-Constructionの流れを受けて、土木・建設現場でのドローン測量は標準的な手法になりつつあります。

測量士や測量士補の資格と掛け合わせることで、より専門性の高い仕事を受注できます。

空撮・映像制作

不動産物件の空撮、観光プロモーション映像、結婚式やイベントの撮影など、映像制作のニーズは幅広くあります。

映像編集のスキルやカメラワークの知識を持っていると、単なるドローン操縦者ではなく映像クリエイターとしての価値を提供できます。

農業(農薬散布・生育管理)

農地への農薬散布や肥料散布は、ドローンの産業利用として最も実績のある分野の一つです。高齢化が進む農業において、ドローンによる省力化のニーズは今後も拡大が見込まれます。

農薬散布には農林水産省への届出や、対象の農薬に関する知識が別途必要です。

資格を取っても稼げない人に共通する3つの特徴

ドローンの資格を取っても仕事につながらない人には、いくつかの共通点があります。

1. 資格取得がゴールになっている

最も多いのが、資格を取った時点で満足してしまうパターンです。資格はあくまでスタートラインであり、取得後の行動が結果を左右します。

2. ドローン以外の専門性がない

先述のとおり、ドローンの操縦技術だけでは差別化が難しい時代に入っています。「ドローンを飛ばせます」だけではなく、「ドローンを使って○○ができます」と言えるかどうかが、仕事を獲得できるかどうかの分かれ目です。

3. 「すぐに稼げる」と期待している

実は・・・ドローンスクールを立ち上げた後、5年間は赤字が続いたんです。

「最初の1年目はワクワクしてたし、夢がある感じでやっていたので楽しかったんですね。でもお客さんはなかなか来なくって辛かった」
── 地上から見えない外壁ラジオ「ドローンで資格を取ったあと、まず何をやるべきか」より

もちろん、すべての人が5年間耐える必要があるわけではありません。ただし、資格を取ってすぐに大きく稼げるという期待は現実的ではないことを知っておくべきです。焦らず、実績を一つずつ積み上げていく姿勢が大切です。

ドローンの資格を取った後に関するよくある質問(FAQ)

Q1. ドローンの資格を取った後、最初にやるべきことは何ですか?

まずは自分の強みや経験とドローンを掛け合わせる専門分野を決めることです。そのうえで、飛行許可申請(DIPS)の手続きを済ませ、小さな案件から実績づくりを始めましょう。

Q2. ドローンの資格を取れば仕事はすぐに見つかりますか?

資格取得だけで仕事が自動的に来ることはほとんどありません。ドローン操縦スキルに加えて、専門分野の知識や実績が求められます。ドローンスクールの卒業後サポートや、ドローン特化型の求人サイトを活用するのも有効な手段です。

Q3. ドローンの資格は「意味がない」と言われることがありますが、本当ですか?

資格だけでは不十分ですが、意味がないわけではありません。国家資格を持っていることで飛行許可申請の一部が免除されるほか、クライアントからの信頼性が向上します。資格はビジネスの「土台」として機能します。

Q4. 未経験からドローンの仕事を始めるにはどうすればよいですか?

まずはドローンスクールで資格を取得し、卒業後に先輩やOBの現場に同行させてもらうなどして経験を積むのが現実的です。並行してSNSでポートフォリオを発信し、クラウドソーシングサイトで小さな案件に応募していきましょう。

Q5. ドローンスクール選びで大切なポイントは何ですか?

資格取得だけでなく、卒業後のサポート体制があるかどうかを確認しましょう。仕事の紹介や飛行申請の相談、OBコミュニティの有無など、資格取得後を見据えたサポートがあるスクールを選ぶことで、資格を「活用」から「活躍」に変えやすくなります。

まとめ|ドローンの資格を取った後は「行動」で差がつく

この記事のポイントを整理します。

項目

内容

資格取得後の現実

資格だけでは仕事にならない。「ドローン+専門分野」の掛け合わせが必要

最初にやるべきこと

自分の強みと掛け合わせる専門分野を決める

実績づくり

SNS発信・知人の依頼・クラウドソーシングから始める

需要の高い分野

外壁調査・測量・農業・空撮が有望

稼げない人の特徴

資格取得がゴール・専門性なし・すぐに稼げると思っている

ドローンの資格は「ゴール」ではなく「スタートライン」。

卒業生さんが活用するではなくて、卒業された卒業生さんが活躍するっていうところを今目標、目的にしています。

資格を「活用」で終わらせず、「活躍」につなげるために、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。

ドローンの資格取得や活用についてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。1,400名以上の卒業生を送り出した経験をもとに、あなたに合ったキャリアを一緒に考えます。

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